美広(よしひろ)のブログ

秘封と天狗を追う

第三回京都秘封ランドスケープ巡礼 第三日目 

前回のランドスケープ巡礼はこちら↓

wingman-yoshi2.hatenablog.com

昨日はちょっと足を伸ばして、宇治まで行ってみました。今日は基本的には京都の北西を攻めてみようかと思います。回収できなかった部分を重点的に行きます。

番外編:鵺大明神

昨日ホテルで考えてたのですが、これまで秘封ランドスケープに行くことはあっても、なかなかゴリゴリの東方聖地に行ったことが無いなーなんて考えてました。なので今日一発目からね、目的地を勝負して(ry

とにかく東方聖地に行くことにしました。こういう時のまとめサイト、ホントに助かる。

というわけで選ばれたのは鵺大明神でした。今日回収したいランドスケープに近く、ゴリゴリの東方聖地となるとここが一番最初に該当しました。

京都駅から山陰本線に乗り、二条駅で降ります。二条駅付近には元離宮二条城があり、鵺大明神もそのすぐ北にあります。

駅から出て東進、美福通りに出たらそこを北上します。二条城のお堀の右手に見ながら歩くこと10分ほど。二条公園という公園があります。

二条公園の敷地内一番北に、鵺大明神の社殿があります。

鵺「大」明神というほどですから立派な社殿があるかと思っていくと、面食らうと思います。ちっこい鳥居と社殿ですから...。

近くにあるのは鵺池。ここで鵺の血がついた鏃を洗ったことからそう呼ばれています。

平安の京の都、不気味な鳴き声とともに不気味な黒雲が夕刻になると現れるようになり、それにより心身をやられた天皇源頼政に退治を依頼した。頼政がその黒雲に向かって矢を放つと、「何か」に命中して落ちてきた。その姿が頭が猿、胴が狸、尾が蛇、手足が虎という怪物であった。これが鵺とされ、それ以来、ここが伝承の地とされた。

 

ところがこの怪物、本当の名称が無い様子。鵺に鳴き声が似ていたから鵺ということにされただけでみたいなのです。なので鵺が本当は何なのかは分かっていない模様。鵺、何なんでしょうね...。

 

白蛇塚ランドスケープ

鵺大明神を見た後はランドスケープを回収しに行きます。次は金閣寺こと鹿苑寺内にある白蛇塚ランドスケープです。1日目の再チャレンジになります。

二条駅から一駅先の円町駅で降り、西大路通を北上します。鹿苑寺までは大体2.4km、これまで京都市内を歩きまくってきた僕からすればそれほどの距離ではないです。まだまだ時間に余裕はあります。

金閣寺は修学旅行の定番コースでもあります。中学生の時にここに来ましたが、当時はただ、金ぴかの建物がここにある、くらいの認識でした。それが今では「金閣寺輝夜のあの弾幕を思い出すね。いやー取得に2000枚かかったなー、うっ...、頭が....。えっ何?秘封ランドスケープのイラスト元ネタがある?イクシカナイッショ」となるまでに洗脳が完了してしまってる模様。どうしてこうなった...。

オタク、いざ参ります。入場料を払い、境内へ入ります。今日もどこかの学生のグループがいるみたいです。きらきらしてるなぁ....。

金閣寺の見どころは、その名前の通りの金閣舎利殿。池のほとりにたつように造成され、日本式の庭園と風景が調和するように作られているのは言うまでもない事実。観光客は最初、池の対岸から金閣舎利殿を見学することになります。

取り敢えず金閣舎利殿を撮影。

教科書で見るようなありきたりな構図になっていしまいましたが、ここ以外に構図を考えられないのもあります。とにかく金閣舎利殿は撮影しとかないと、入場料は回収できないでしょう。

経路通りに進んでいくと、内部の写真や冬の金閣舎利殿を映した写真が展示されています。内部の文化財を破壊する秘封二次小説あったなそういえば...。

ここまでが一般的な鹿苑寺観光。ここからは気合入れていきます。鹿苑寺内はところどころ小さな滝のようなものがあったりします。これは鯉魚石。中国の故事、鯉が滝を上ると龍になる、を模して造られています。別の場所には足利義満が茶を淹れた泉なんてものもあります。

徹底的に庭園の趣のある鹿苑寺境内。そんな中に今回のランドスケープはあります。金閣舎利殿を見終わったあと、建物の後ろを見学経路が通っていきます。そのあと階段を登っていき、目指すは安民沢。

安民沢はもともと西園寺家の別荘だった場所に造られた池です。安民沢の中央部には白蛇の塚と言われる塔が建っています。白蛇は古くから水神とされています。そのため、池の中央に塔を建てている場合、水神信仰である場合が多いそうです。ちなみに西園寺家は大昔からの貴族であり、戦前には首相を排出する名家でした。現在も当主が存命中だそうです。

階段を上ると、目の前には池が広がっています。この中からあのイラストの風景を探すのです。階段を上って右手に行くと出口側になります。右側に行くと、階段をまた昇りますが、その途中で木と木の隙間から白蛇の塚を覗くことができるようになっている箇所がいくつかあります。そこが狙い目です。

それなりに良いところから撮影できた気がします。ちなみにここには紫が描かれているのですが、ナニヲシニキタンデスカネェ...。

ここで鹿苑寺観光は終了。次は仁和寺に行きます。仁和寺に行く当てができました。

 

御室桜ランドスケープ

鹿苑寺に来るまでの西大路通で、小さな電車のターミナルがあるのを見つけました。路線名は嵐電北野線京福電鉄が運営する全長3.8kmの小さな路線です。軌間標準軌。小さな車体に大きな軌間と、慣れていないと結構驚く構成です。この路線を使い、次の目的地近くまで行きます。交通系ICカードが使えるので、外の人にも嬉しいです。

北野白梅町駅で電車を待っていると、やってきました小さな電車が。それも一両。いざ乗り込んで発車すると、駆動音と揺れがダイレクトに伝わってきます。

電車に揺られることわずか5分。仁和寺近くの御室仁和寺近くまで来ました。ここで降りて北に歩くとすぐに見えてくるのが二王門、仁和寺の入口です。

正面から見てすぐに目につくのが、阿吽像。

ざらしにされ塗装が剥げていますが逆に、ここにあった歴史を感じさせてくれます。

早速中に入って、入場料お支払い。京都伝統芸です(大嘘)。

まず宸殿を見学しました。宸殿内は写真撮影禁止ですので、写真は無いです。

宸殿見学後は、ランドスケープの場所まで行きます。

まだ三月なので桜は咲いていなかったです。あと2週間ほど旅程をずらしていたら、もしかしたら桜に包まれたランドスケープを見ることができたかもしれません。

次回また桜の時期に挑戦できればいいなぁ...。

他にも色々見学しましたが、写真を撮っていいのか分からなかったので、撮っていません。触らぬ何かに何とやら...、ですから。

次はこの近くの小高い山にあるランドスケープに向かいます。

 

雙ヶ岡ランドスケープ

仁和寺の近くには、雙ヶ岡という周囲よりも少し小高い丘があります。目指す次のランドスケープはその丘に登る道の中みたいです。よく探さないと分からない系のランドスケープ、来ました。

嵐電北野線の踏切を渡り、住宅街を入っていきます。住宅街のすぐ裏に丘に登る入口と、丘に関する紹介があります。

これの紹介によると、どうやら豪族のお墓が存在したりしているそうです。あと景色がいいこと、これも売りみたいです。

早速登ります。ランドスケープがどこにあるのかは検討が解かないため、あらかじめ打ったGoogleマップのピンと登山(?)道の案内から推測して登ります。

登山道の途中からは素晴らしい景色です。先ほどまでいた仁和寺が見えます。ぐんぐん登っていき、あっという間に頂上にたどり着きました。

素晴らしい景色です。桂、嵐山方面の景色がよく見えます。いや~、いい景色が見れたから降りるかぁ~....。

違う、そうじゃない。

ランドスケープを探します。いやぁ...危ない危ない。満足してそのまま帰るところだった。

ここに来るまでにそれっぽいスポットは見繕っていました。合ってるのかなぁ...。

駅から雙ヶ岡に来て一番最初に見る登山道、一番急だと思われる登山道です。

日は高く昇っていますが、周囲の木の背が案外高いためかなり暗くなっています。こういう場所が手軽に摂取できる京都、なんという土地なんだ...。

丘から降りて次の場所まで向かいます。次の場所は違日目のリベンジになります、化野念仏寺ランドスケープです。

 

化野念仏寺ランドスケープ&蛇塚ランドスケープ

嵐電北野線帷子ノ辻駅まで行ったのち、山陰本線に乗り換え嵯峨嵐山駅を目指します。化野念仏寺まで行くルートは1日目の帰りとほぼ同じですので割愛します。この付近の他のランドスケープについてはこの記事にほとんど書いたので見てくれると嬉しいです。

化野念仏寺は今日はちゃんと開場してしました。ここでも入場料を払います。この出費にはもう慣れました。これからはちゃんと現金を準備していこうと思います。

入場すると、一番の見どころである西院の河原を横目に大きな仏舎利塔の方向に歩いていきます。今回のランドスケープはこの付近にあります。ちょうど、通路を振り返るような形で撮影することになると思います。

化野念仏寺ランドスケープです。

ここからを過ぎるとあだし野念仏寺一番の見どころ、西院の河原を見ることができます。ただし石垣の中からの撮影は禁止されています。そのため、帰り際に写真を石垣の外から撮ることにしました。

水子地蔵のある方へ行き(これも撮影禁止)、六面六体地蔵と呼ばれる地蔵がある方へ向かいます。

その途中、竹林の小径がありました。

ここ京都駅広告ポイント。

狙って撮ったわけじゃないんですが、出来てしまいました。いやーなんかすげぇもん撮れた。

最後に西院の河原を撮って退散。

ここからじゃ分からないけど、西院の河原は中に入るとその凄さが分かります。ぜひとも中に入ってみてほしいです。言葉にできないですから。

この足で嵯峨嵐山駅まで戻ります。このまま京都行の普通電車に乗り、太秦駅で降ります。向かうは蛇塚ランドスケープ、住宅街の中にあるランドスケープです。

太秦駅で降り山陰本線の踏切を渡り、嵐電北野線の踏切をも渡って大通りに出ます。一旦自分のいる場所を把握するために大通り沿いに西に向かい帷子ノ辻へ。帷子ノ辻駅を目印に東に向かって商店街が伸びているのでその中を進みます。

商店街を歩いていって、セブンイレブンのある交差点を南に進んでいきます。ここから先はガチ住宅街です。結構気を使います。なんせ住宅街の中にある遺跡を撮りに行くのですから。

保育園のあるT字路を右に曲がり、3つ目の交差点を曲がればもうすぐそこです。

ガチ住宅街の中に石造りの古墳があります。ここが蛇塚ランドスケープです。

生活感半端ない中に取り残された古代遺跡、ただ物ではないな????

この古墳は、この辺り一帯を支配した秦氏に関連していると考えられています。

またこの付近には広隆寺があります。聖徳太子秦氏に関連している日本最古級創建の寺とも言われています。また、こちらは牛祭という摩多羅神関連の奇祭が有名です。いつか行ってみたい寺社に入れています。いつかね....。

これで第三回京都秘封ランドスケープ巡礼は終わりです。今回はイベントにあわせたとかそういうのではなく、純粋に巡礼に焦点を当ててみましたが、かなり良い巡礼旅になりました。やっぱ京都やめられないわ。

帰りの新幹線はもちろん「卯酉東海道」を再生し、ビールを飲みながらつまみをむさぼります。黄桜の抹茶ビール、最初はゲテモノの類かと思いましたが、これはイケる。好きな味です。

一旦京都にはしばらく行かないと心に決めていますが、春休み中にまだ行くべき場所が残っているので、そっちが楽しみ過ぎて夜しか眠れないです。

そういえば今年は善光寺御開帳と御柱祭ですね?????