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秘封と天狗を追う

第三回京都秘封ランドスケープ巡礼 第二日目 第二部

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第三回京都秘封ランドスケープ巡礼 第二日目 第一部 - 美広(よしひろ)のブログ

目次

番外編・飛行神社

京都大学周辺の探訪は終わったので、ちょっと番外編をやります。

狭い狭い京都府、そんなに急いでどこに行く?というわけではありませんが、次に行く場所は前から行きたかった場所なので急ぎ足で向かいます。

京都駅をJR奈良線で出て、東福寺駅京阪本線に乗り換えます。ひたすら京阪本線で南下すること25分ほど、石清水八幡宮駅で降ります。この付近に石清水八幡宮があります。気になってはいるので行っては見たいのですが今回はスルー。

今回の目的地は飛行神社です。

飛行神社二宮忠八を称え、航空殉職者の霊を慰霊するための神社です。ここに来た目的は、OBをやってるサークルの躍進祈願というところでしょうか(その界隈ではここは聖地とされている)。

この神社は駅からのアクセスが抜群に良いため、電車の時間を気にすることなく内部を見学することができます。

神社とありますが、入口に堂々と鳥居があるとかそういうわけではなく、むしろ資料館のようないで立ちです。由緒は入口付近に丁寧に掲げてありました。

ちなみに饒速日命、実は物部氏の祖先とされる神様なのでちょっとした聖地巡礼(?)になります。良かったね布都ちゃん!(?)

この神社、入口には実物のエンジンが展示されています。まず入口に見える筒状のエンジンはジェットエンジンです。名前をJ79といい、その昔F-104J戦闘機で使われていたものです。

入口から少し入ったところには曲がったプロペラが付いたエンジンがあります。

こちらのエンジンは第二次世界大戦日本海軍が使っていた「零戦」に使われていたエンジンだそうで、大阪湾から引き揚げられたものだそう。ひしゃげたプロペラが衝撃の大きさを物語っています。

外にはこのほかにも手水鉢などが置いてあります。そちらには、花を浮かせることができるそうなので、行ってみたときにやってみるのもいいかもしれません。

 

参拝を済ませ、お守りを買いました。この神社では飛行安全や航空安全守など航空に因んだお守りのほか、合格祈願守、ゴルフ守などがあります。空を飛ぶものの安全祈願には持ってこいのお守りです。

 

神社での用事は終わらせたので、次の目的地に向かうために駅を目指します。駅前にはエジソンの胸像がありました。これは、エジソンが光らせた電球に使われたフィラメントが京都八幡産の竹であることに由来するそうです。

 

さて、夕暮れも近づいてきました。二日目最後の目的地は、京都南部の茶どころ、宇治です。

宇治神社船着場ランドスケープ

一旦、次の目的地を考えるために、今出川行きの京阪本線に乗り込み、次の目的地を決めます。まだ日が沈まない時間内に到達出来て、公共交通機関でのアクセスが良い場所という条件から選ばれたのは....。

 

宇治神社船着場ランドスケープでした。

 

京阪本線からは、途中で京阪宇治船が分岐していますが、宇治に行くのを思い立ったのが東福寺駅付近を走っていたときだったので、東福寺駅JR奈良線に乗り換え宇治に向かいます。

JR宇治駅は、京都側から宇治駅を渡った先にあります。大通りに面した駅前は生活圏となっており、観光地はほとんど宇治川沿いに集中しています。超有名観光地である平等院も川沿いです。

日が暮れてきているため、先を急ぎます。夕方はとても魅力的な時間ですが、ただでさえカメラ性能と僕の技能には差があるのに、さらにその差が広がってしまいます。

駅南口から出て、大通りを北上します。まず目指すのは「宇治橋」です。

宇治橋といえば、宇治の橋姫。聖地巡礼に該当するキャラクターと言えば、水橋パルスィが出てきます。

宇治の橋姫には多くの伝承が残されています。平家物語や、もっと古い物では古今和歌集にも宇治の橋姫が言及されています。嫉妬に狂うような描写が描かれ始めるのは平家物語からで、この辺りがパルスィの元ネタになっているのだと思われます。

大通り沿いに歩いていくと橋の欄干が見えてきました。宇治橋です。

宇治橋は日本最古の橋だと言われています。すでに646年(大化2年)にはあったそうです。今の橋は平成に入ってから立て直されたものだそうですが、周囲の景観と歴史的背景と調和したものになっています。

橋の中央部付近に、川にせり出すようになっている場所があります。ここから宇治川上流を向いて写真を撮ることができます。

この場所は三の間と呼ばれ、橋姫を祀る場所であります。ですが、ここは普通に歩道から入ることができる場所で、特段規制はありません。簡単にパルスィの気分を味わうことができます。

宇治川を渡り切って対岸に到着すると、右に上流側に伸びる道が見えてきます。この道を進んでいくことで目的のランドスケープに到達することができます。

数多くの観光客向けの店が並んでいますが、この時間ともなると観光客の姿は見えません。僕一人です。

一人旅の魅力なんですけど、こういう有名観光地の景色を独り占めできることにあるんだと思います。誰もいなくなった僕だけの世界、世界の滅びを感じることができます。凋叶棕の「Δ」、滅びの曲ばかり入ってるので聞いてください。マジでお勧めです。

 

川沿いを歩いていくと、石畳の作りに瓦の屋根の小さな門のような建造物が見えてきます。ここが宇治神社船着場ランドスケープです。

訪れた当時は三角コーンの規制線があったので入りませんでしたが、本来なら入ることが可能だと思われます。

ちょうどこの時間帯に来ることができたのは幸運でした。しかも晴天。

元ネタのイラストでは、蓮子とメリーは夕焼けの中、門をくぐった先に座っています。ここで妄想はしないだろうか、いや、する。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(*´Д`)

一人クソデカため息を吐いて、対岸の観光をしつつ駅に戻ることに。

ランドスケープの近くにある朝霧橋を渡り対岸を目指します。ここから見える、西に沈む夕日は圧巻です。黄昏時、逢魔が時とははこのことです。昼間が終わり夜が訪れる、その境界。すべてが曖昧になり、混沌とする世界。夜の支配者が世界に顕現する時間(BGM:夜が降りてくる ~ Evening Star、もしくは待ち侘びた逢魔が時)。

また、橋からは宇治川のさらに上流を撮ることができます。

この先にはダムがあり、ダムを境にして川の名前が宇治川から瀬田川になります。瀬田川の源流は琵琶湖。琵琶湖から流れ出た水は3府県を流れ、大阪湾にたどり着きます。そのうち大阪にも足を踏み入れてぇなぁ...。

橋を渡りきって、中洲、中洲から橋を渡って対岸にたどり着きます。

たどり着いたその先は土産店などが立ち並ぶ商店街です。

でた、また誰もいない風景。最近は客足が戻ってるらしいと聞くがホントにそうか...?ってレベルの風景。宇治くらいの有名観光地でもこんななのか...。

私は人がいなくなった景色が大好物なのですがね。しかも夕焼け。すべてが終わってしまったかのような不思議な感覚に包まれます。

誰もいない商店街を抜け、もう一つ東方聖地を目指します。橋姫神社というのですが...。残念、もう門限の時間だったようで開いていませんでした。次回、また宇治に来たらチャレンジしようと思います。

最後に宇治橋の全景をカメラに収めて京都駅に帰ります。

まだ3月ですが虫がかなり多かったです。こんな時期にも虫がいるんですね...。

宇治駅に来ました。現在時刻はPM6:15。1月に来た時よりはずいぶんと明るくなった印象ですが、それでももうカメラの活動限界です。京都駅に帰ります。

京都駅に帰り、ホテルに戻りました。

恒例夜間の東寺撮影です。

東寺はいつ見ても飽きないです。ですが、1月から京都に訪れるようになってからまだ一度も入っていません。そういうとこやぞ。

これで二日目は終了です。明日についてはまだぼんやりとしたプランしかありませんが、残っているランドスケープを回収しに行こうと思います。

第三回京都秘封ランドスケープ巡礼 第三日目へ続く

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