美広(よしひろ)のブログ

秘封と天狗を追う

第三回京都秘封ランドスケープ巡礼 第一日目 第二部

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嵯峨嵐山線付近で今日巡れるところはあらかた巡りました。ここで一旦京都中心部に行こうと思います。

目次

1.今宮ランドスケープ

京都市内のランドスケープはかなり制覇しました。残っているのは京大周辺のランドスケープと、京都市街の北の方のランドスケープです。今日の残りは京都市街北のランドスケープを攻めようと思います。

まずは嵯峨嵐山駅から京都駅へ嵯峨野線で戻ります。その後、市営地下鉄烏丸線に乗って北上、北大路駅で降ります。ここからひたすら今宮通を西に歩いて目的地を目指します。

途中、何個か大きな通りと交差しますがその一つの交差点です。

この交差点は堀川通と交差しています。ここ堀川通、南下していくと一条戻り橋や晴明神社があります。また、この通りには水火天満宮という菅原道真公を祀る神社があります。菅原道真公は雷神としての側面もあります。

はいそうです。堀川雷鼓の元ネタとして目されています。京都にはホント色んな元ネタが散らばっています。

話が逸れました。ここからまだしばらく西進していきます。最初の目的地は今宮神社の近くにあるあぶり餅一和(一文字屋 和輔)。今宮神社に併設するお茶処です。お腹も空いているのでここで昼食兼ランドスケープ巡礼です。

 

少し坂を登ると、今宮神社周辺にたどり着きます。先に神社に入り参拝します。この神社の謂れについてはまた後で紹介します。ではランドスケープ巡礼です。

今宮神社の東側に昔ながらの建物が向かい合って並んでいます。そのうちの北側の建物がランドスケープの舞台です。せっかくなので二人が見た景色とともに名物を頂きたいので、ランドスケープの角度を見極めつつしばらく周囲を見渡します。

ランドスケープに映っている藻を探すことができたので次は座席探し。ランドスケープを見渡すことができる席は店の一番東の座敷席っぽいのですがこれも難なく見つけました。ではいざ入店...。

名物あぶり餅を一人前注文しお茶を飲みつつ待ちます。今日は3/8(火)と平日ですが人が多い多い。ほぼ年配客ばかりで僕みたいな若造はぱっと見いません。せいぜいバイトと思しき女性の方が一番年齢が近いのでしょうか。そもそも若い人はもっと有名な嵐山や清水寺といった観光地の方へ行くのではないでしょうか...。

一人前の値段は500円と良心的。しかもお茶は急須で出てくるので、結構な量を飲むことができます。

しばらくすると出てきました。これがあぶり餅です。

しっかり焼き目がついた餅に甘めのみつが掛かっています。こげの部分とみつが良い感じに絡まっておいしいです。甘党の人にはお勧めだと思います。

そんなことんなで舌鼓を打ちつつ、ランドスケープの撮影を狙います。僕の前に別の年配客がいたので、その人たちの退店を待って写真を撮ります。

僕よりも早い来店だったので、食べている最中くらいには退店していました。そこを狙って写真を撮ります。今宮ランドスケープです。

2枚目は退店後に撮りました。実際には店の奥から狙うのがベストだと思います。あぶり餅、美味しかったです(小並感)。

さて、隣にある今宮神社について軽く解説します。今宮神社の御祭神は3柱です。東方に縁があるのは奇稲田姫命でしょうか。この神社は疫病鎮めの信仰が古来から篤いです。流行病鎮めの信仰にはぴったりではないでしょうか。ちなみにこの神社の謂れは全部表札に書いてあります。

さて、この近くは蓮台野と呼ばれ、古代から鳥葬地としてその名が知られていました。はい、もうお分かりですね。蓮台野夜行の元ネタの一つとなった地名がこの周辺にあります。紫野蓮台野町がこの近くにあります。Googleマップで確認すると三角形の地区がありますが、まさしくこの地点が蓮台野付近だと思われます。

というわけで次のランドスケープは上品蓮台寺です。

 

2.蓮台墓地ランドスケープ

上品蓮台寺は、蓮台野町からは少し南に離れたところにあります。真言宗派のお寺です。

先ほどの今宮通りから、今度は千本通りを南下していきます。途中、佛教大学のキャンパスを横目にしながら通過です。しばらく南下すると、千本通り西側の方に仰々しく構えるお寺が見えてきます。これが上品蓮台寺です。

 

今回は中には入りません(笑)。というのもこの後も明るいうちに巡る予定があるのです。ひとまずはここの謂れについて。

元は聖徳太子創建と言われています。元々の名前は違っていたそうですが、その後現在の名前に改められたそう。京都を巻き込んだ応仁の乱に巻き込まれて消失しましたが、その後復興。現在、かつてよりも境内を小さくして残っている、そんな感じです。

「メリー、蓮台野に行くわよ!」

「OK蓮子、準備するわ!」

脳内でそんな妄想を展開しながら目的地へ向かいます。蓮台墓地ランドスケープは、実は幻想入りしてしまっているので、墓の前だけで勘弁してください。さすがに狭い墓地に一人で入る勇気はありませんでした...。

 

以下妄想

蓮子「蓮台野には死体が眠ってるらしいわ」

メリー「鳥葬地なんだからそれは当たり前でしょ。月と星の見過ぎでついに頭おかしくなっちゃった?」

蓮子「失礼ね。そうじゃなくて、この世とあの世をつなぐカギを握る死体が眠ってるらしいのよ。」

メリー「また随分と怪しい情報を仕入れたわね。その情報はいつもの裏ルートかしら?」

蓮子「何か問題でも?」

メリー「それを問題にする方が秘封倶楽部にとって問題だわ。」

蓮子「決まりね。蓮台野にある墓地に行きましょ!『善は急げ』、『思い立った日に日咎めなし』よ!」

メリー「蓮子、それ同じ意味だわ。」

 

現地でした妄想はこんなもんじゃなかったと思いますが、人間の記憶力には限界があります。これくらいで勘弁してください。記念すべき秘封倶楽部の音楽CD第一作「蓮台野夜行」の名を関する蓮台野は、秘封好きなら一度訪れるべき場所だと思います(個人的感想)。どうせなら深夜に来てみたいというのもありますが、周り住宅街の中に不信挙動オタクが深夜に来たら職質待ったなしなのでやめとこうと思います。ちなみに職質経験は2回あります対戦よろしくお願いします(なんの)。

次は金閣寺に行きます。時間大丈夫かな...。

 

3.色々

では金閣寺に行こうと思います。上品蓮台寺から金閣寺は案外近いので、公共交通機関を使わずとも徒歩で行くことができます。夕暮れも迫ってきているので急ぎましょう。

この時点で時刻は16:45です。普通の寺社仏閣なら閉まる時間帯が迫ってきています。

 

うん無理でした☆。知ってた。

 

ちょっと計画の立て方が雑でしたね...。中学生以来の金閣寺だと意気込んでいましたが、お預けです。3日目に回そうと思います。

この時間で行けるランドスケープは数が限られてきます。というのも金閣寺と同じく、大体の寺社仏閣の閉鎖時間が迫ってきているためです。

この時点で行くことができてかつ未踏のランドスケープは....。

 

ありました。一条戻り橋ランドスケープです。第一回の時にも行きましたが、あそこは昼間に行きました。しかし、元ネタのイラストは夜を描いています。僕の三脚なしでの写真撮影の限界が夕方なので、急いでいくことにしました。

せっかくなので京都の街並みを歩いて肌で感じながら戻ることにしました。これで交通費をケチることができます。

再び千本通りに戻り南下します。千本通りの面白いスポットを見つけたので紹介しようと思います。

千本えんま堂です。今回は急いでいたので中には入りませんでしたが、面白いことが書いてあります。

この中に出てくる小野篁、これたぶん小野塚小町の元ネタだよね?だって閻魔に仕えただの書いてあるし。ちゃんとした東方元ネタにまつわる場所みたいなのでまたいつか行きます。今日はパスで...。

 

千本通りを南下していくと、今出川通りにでます。ここで東に向きを変え、京都御所方面に向かいます。今出川通りは、京都市街を東西に横断する主要な通りになっています。マンションに多種多様な商店、中には昔からそこにあったような老舗の商店もちらほらあります。流石京都です。

大体800m歩いて車通りが激しい非常に大きな通りに出ました。数時間前に通過した堀川今宮をずっと南下していくとここにたどり着きます。あのとき、そのまま南下していれば、この交差点にたどり着くのですが、大きく逆コの字で迂回してここまでたどり着きました。

この交差点で南に向かって歩いていきます。本来の目的地は一条戻り橋ランドスケープですが、ここで寄り道。晴明神社に行きます。

晴明神社は約千年前の創建で、安倍晴明を祀っています。安倍晴明は日本陰陽道を確立した人物として、当時の朝廷で重宝された人物です。東方界隈で関連するなら、式神関連でしょうか。安倍晴明式神使いとしても有名です。

ここ、晴明神社の南に一条戻り橋ランドスケープがありますが、晴明神社の境内にも一条戻り橋があります。ここにある橋は、実際に使われていた欄干等を使ってサイズを小さくして再現しています。

その隣にはちょこんと式神が鎮座していますが、もっと怖い顔をしていたんじゃないかと個人的には思っています。

この時間は写真にギリギリ収めることができるラストチャンスです。黄昏時のいい時間帯にこの神社に来ることができたので、やることやっちゃいましょう。正面鳥居と夕暮れ、撮ります。

いい感じに撮影することができました。あいにくここも営業時間外であるのでスルーして、このまま一条戻り橋ランドスケープに向かいます。

 

着いたら即撮影です。

この場所、そういえば神霊スポットらしいです。でも、心霊スポットだからこそ摂取できる栄養素というのもあるんじゃないかなと思います。元ネタのイラストに近しい時間に撮影できたのもポイント高いです。僕はこういう時間を待っていたんだよ。こういうのでいいんだよ。こういう時間こそ秘封倶楽部の幻覚を摂取できるんだよ....。

 

これで今日の行程は終わり。今日の行程はこんな感じです。

京都駅から始まり嵯峨嵐山へ、一度京都駅へ戻り京都市街北を巡っていました。たぶん言うほど歩いていないので明日も頑張ります。

 

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