美広(よしひろ)のブログ

秘封と天狗を追う

善光寺御開帳&諏訪大社御柱祭①

どうもこんにちは。

 

今回は善光寺諏訪大社に行きました。

予てから行きたかった長野県の2聖地です。

今年は新型コロナの流行の影響で善光寺の御開帳と諏訪大社御柱祭が同時開催のビッグイヤーだったので、これは行くしかないと敢行した次第です。

(もともとは善光寺は去年開催の予定だったが、今年の開催になってしまった)

どちらも6年(数え年7年)ごとの開催です。

 

今回は「偶然にも」名古屋に行く用事ができたので、名古屋からJR東海の特急「しなの」に乗って行くことにしました.

旅程は4/2夜に名古屋発の「しなの」に乗って4/3に善光寺,4/4から諏訪大社です。

長野にはスキー旅行で2回ほど行っていますが、諏訪湖長野市はいつも通過するばかりだったので、いっっっつも歯がゆい思いをしながら外の景色を見ていました。

今回やっと行けるのでわくわくしています(といっても帰りを何日にするのかは決めていない)。

 

というわけで最後までお付き合いくださると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

目次

序.いざ長野

4/2、それなりに重要な用事ができたので名古屋に向かいます。

一応自分の進路関係を司る大事な予定でしたので、朝早くからの名古屋入りになりました。

名古屋名物の「エンドミルタワー」(勝手に言ってるだけ)を右手に見ながら名古屋駅に着きました。

「エンドミル」の用途が分かる人は、たぶん僕と同じ分野の人ですよろしくお願いします。

 

ぶっちゃけますと名古屋大学に用事があって行きました。

地下鉄を乗り継いで名古屋大学に行き、もろもろの用事を済ませたころにはすっかり日も暮れてしまいました。

 

というわけで軽~く夕食を取った後に長野に向かうわけですが、ここで一つギリギリのスケジュールが発覚。

 

名古屋から長野に向かう方法は、普通であればJR東海特急「しなの」になります。

さて、僕は今日浜松から名古屋までは青春18きっぷで来ました。

青春18きっぷだと定額払えば特急以外は乗り放題になります。

 

ところが、浜松~名古屋間では青春18きっぷの1日分の元が取れません。

そのため中央本線を北上した駅で「しなの」に乗ることになります。

ところが「しなの」最終便が案外早めの名古屋発であるためすぐに中央本線を北上しなくてはいけなくなったのです。

 

急いで切符を手に入れ、できるだけ早く行くために中央本線の快速に乗って行きます。

青春18きっぷが無駄になるかならないかの瀬戸際を攻めていてかなり冷や冷やしました。寝たらすべてがパーになる...。

 

やってきたのは多治見駅

ここから中央本線特急「しなの」に乗って行きます。

途中中央本線の新進気鋭車両である315系を何度か見ました。

近未来感があったというのが第一の感想です。

 

でも待っているのは「しなの」。

善光寺直通の鋼鉄の牛()です。

これが最終便なので景色は全く楽しめませんが、きっと良い旅路になるでしょう。

 

それでは「鋼鉄の牛に引かれて善光寺参り」と行きましょう。

憧れの在来線特急です。

本来は美しい木曽路を堪能できるところですが、帰りの楽しみに残しておきます。

 

席に座ってすぐに座席を倒し、お弁当を準備します。

一日中動き回っていたので、特急のそこそこ良い感じの座席は身に沁みました。

 

「しなの」について少し話しておきましょう。

「しなの」はJR東海JR東日本が運航する、名古屋~長野間の長距離特急列車です。

使用車両は383系電車、振り子制御によりカーブを高速通過する能力を持っています。そのため、カーブの多い中央本線を速度を落とすことなく通過していくJRのバケモノ列車です。

最高時速は130km/h、所要時間は便により違いますがおおよそ3時間ほど。

とにかく爆速通過していくのが暗闇の中でも分かります。

 

外は真っ暗、持ってきた小説(ウスイホン)は読み切った、そんなこんなで長野駅に着きました。

長野駅に着いたのは22:40頃、かなりの長旅でした。

この間に身内にTwitterアカウントがバレているという何とも言い難いアクシデントも起きましたが...。あ~、全部監視されてる~(棒)。

 

というわけで長野駅

善光寺口のでかい提灯が印象的でした。

もうこの時間はショップは閉店してしまっているので、今日の宿に向かいます。

今日の宿、というかこの旅行中の宿は快活です。

快活というものがどんなものか知りたかったのと、今回の予算が分からないのが主な理由。それくらいにこの旅は急に計画したものです。

ネカフェに泊まるのは初めてでしたが、寝れる自信はなんとなくあるので大丈夫だと思っていました。

 

善光寺

おはようございます。

結論から言うと、初回のネカフェはキツいです...。

寝れるもんだと完全に舐めていましたが、あまり寝れませんでした...。

ですので、朝の5時くらいには起きましたね...。

でも善光寺の御開帳は結構人が集まると聞いているので、早く起きて損はないでしょう。

 

というわけで善光寺へ歩いて向かいます。

4月の頭ですが、まだまだ寒いです。浜松ではそろそろ桜がちらほら咲いているのですが,長野ではまだ梅が咲いています。

 

 

善光寺に近づくにつれて周りの建物の高さが低くなり、建物の雰囲気も変わってきます。

七味で有名な八幡屋磯五郎を通過すると、善光寺の入口が見えてきます。

 

 

善光寺の御開帳を示す札が掲げられ、僕と同じような観光客が多くなってきてします。

御開帳は4/3から6/29まで、今日が初日のようです。

 

今日が初日!?うそやんそんなん聞いてない(ガチの反応)。今日はたくさん人がいるやん...。

 

一応まだ朝は早い部類なので、ささっと済ませてしまおうと決めます。

いざ境内へ。

 

まずは仁王門。

 

 

阿吽像がお出迎え。ここが寺院であることを激しく主張してきます。

 

この門をくぐると仲見世通り。善光寺参りの名物の一つでしょう。

八幡屋磯五郎蕎麦屋、中には寺院らしく仏壇を売ってる店まであります。

 

 

仲見世通りを過ぎると、道を挟んだその先に駒帰り橋となで牛。こちらもまた善光寺参りの名物です。

駒帰り橋にはぽっかり穴が開いていますが、この穴に馬の脚が引っかかったことに因んでいるそうです。

なおこの馬は源頼朝の馬だそう。当時からすでに善光寺は有名な寺院でした。

なで牛は、「牛に引かれて善光寺詣り」のお話から来ていると思います。

このお話は、かなり有名なのでここで紹介するのは避けておきます。

ちなみにZUN's Music Collection vol.7「伊弉諾物質」には、「牛に引かれて善光寺参り」が収録されています。一字違いですが、間違いなくこの説話に因んでいるものです。

写真は撮り忘れました、というか見つけられずに撮ってませんでした。不覚です...。

 

さらに進んでいくと六地蔵があります。

 

 

六地蔵は6つの世界を救う地蔵菩薩です。6つの世界とは天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界のことを指します。左からこの順番に並んでいるはずです。我々にはおなじみの世界がちらほら。

 

そしてこの先に善光寺山門(三門)があります。

 

 

流石、大きい門です。善光寺と大きく掲げられている額縁は、まるで牛を示すかのような字の書かれ方をしています。さすが、牛を前面に押し出すことだけのことはある。

ちなみに鳩が5匹いるそう。全く分からなかった。

三門は中に入って見学することができるそうなので、実際に後で入ります。

 

三門をくぐって本殿に入ります。

 



これが夢にまで見た善光寺...。

想像より一回り大きいです。もっと小さいと思っていました。

正面に見える一本の柱。これは「回向(えこう)柱」と呼ばれるものです。御開帳の際に本殿前に出されるもので、この柱は前立本尊とつながっています。回向柱に触れることで阿弥陀如来とつながることができ、仏様と縁を結ぶことができるそうです。

回向柱には経字と梵字が書かれています。梵字は漢字じゃない方の字です。

なんて書いてあるのかは僕以外に解説してくれてる人がいるので、そこにお任せします。

 

この回向柱、前述した通り触れると仏さまと縁を結ぶことができるということで物凄い行列ができるそうです。

僕が本殿前に来たときは朝の8時くらいでしたが、ある程度の行列ができていました。それでもさほど触るのに時間はかからなさそうです。

 

ここで僕が触る順番になろうというくらいで、善光寺の導師が出仕に出てきました。善光寺無宗派ですが、運営は天台宗と浄土宗によってなされています。

そのため導師は二人いますが、どちらの宗派かは分かりませんでした。

ただこの時はそのことをあまり知らなかったので、周りの人と同じように手を合わせて拝みました。

 

この出仕は善光寺滞在時にかなりの頻度で見ることができたので、失礼に当たらないところから写真を撮りました。

 

 

傘の下あたりに居ます。とても分かりにくいですが...。

とにかくこのお方が導師として善光寺に出仕されていました。

 

話を回向柱の方に戻しましょう。

こちらが回向柱です。

 

この回向柱、新型コロナ感染対策として光触媒コーティングが施されているとのこと。

幾段か話題性の高い回向柱です。

 

この後触りました。まず感想として申し上げたいのが「とてもつるつるだった」こと。

光触媒コーティングだからでしょうか...?あまり分からないですが...。

まぁ、これで僕も仏さまと縁ができたので、より一層日々の生活頑張っていきたいですね。

 

次は本殿内部に入っていきます。まずは本殿正面右手のチケットセンターでお戒壇巡りも含むチケットを購入。

 

列に並んでいきます。

 

本殿に入る前に「伊弉諾物質」の聖地巡礼です。

地震柱です。「伊弉諾物質」の「牛に引かれて善光寺参り」のページに登場します。

なお本当は地震でずれたのではないとのこと。時間が経って捻じれたものであるとブックレット内では説明されています。

それでも善光寺地震(弘化4年)の地震では半壊の被害を被り、周辺では多くの死傷者が出ました。それで、この柱を地震で捻じれたものとした方が後世にも地震の恐ろしさを伝えられるとしたとも。

 

というわけで中に入っていきます。本堂内は撮影禁止です。

まず、御印門頂戴の儀式を受けました。これで僕も極楽往生が約束されました(大いなる油断)。次に内部の開闢している前立本尊に参拝。実際何が何だか分かりませんでしたが...。その次は閻魔様と浄玻璃の鏡の見学。閻魔様は比較的すぐに見つかるのですが、浄玻璃の鏡が中々見つからない。唯一見つけられたそれっぽい物は本堂の正面より右側にある鏡。見た感じでは鏡がこれ以外になかったので、おそらくこれが浄玻璃の鏡です。最後に御戒壇廻りをしました。本堂床下に入り、暗闇の中「極楽の錠前」を握ることで極楽往生を約束されるというもの。入ってみましたが、あまり分からなかった...。ということで見るべきものは見たので一度出ます。

 

次は三門見学です。こちらも内部は撮影禁止ですが、外の風景を取ることは可能です。

三門から本堂方向を撮ってみました。回向柱、御朱印授与所には行列ができています。

長野市中心街方向です。それほど人がいるようには見えませんが、それでも多いように感じます。

 

人混みがやばくなる前に退散して次の目的地に向かいます。

望遠レンズを使ってみました。圧縮効果で人がたくさんいるように見えますね。まぁかなり人が居たのは事実なんですが...。

 

というわけで善光寺を後にします。ここにはまたゆっくり来たいですね。

次は小布施に向かいます。あ、そういえばこの写真はちゃんと撮りましたよ。

 

小布施

次は小布施に行きます。お目当ては「栗」です。

長野市から小布施へは長野電鉄を使っていきます。長野電鉄は長野~湯田中温泉間の私鉄です。東方オタクの皆さんなら、八雲紫のスペルカード「廃線 ぶらり廃線下車の旅」の元ネタと言えばピンとくると思います。モデルは長野電鉄3500系。この旅行を始める前日に残り1編成になった(しかもその残り1編成も当分運用には入らない)。

途中の車庫に居ないかなーなんて思いつつ、途中でセブンを探しつつ権堂駅に向かいます。

長野電鉄は結構珍しい車両を運用することでも有名です。

例えば元小田急ロマンスカーである「小田急10000系 HiSE」はその筆頭でしょう。

そんなに頻繁に見ることができるものなのかと思っていたら、来ました...。

展望席にはすでに乗客がいます。結構安い金額で乗ることができる車両なので人気な模様。観光のシーズンだと景色が良さそうです。

 

僕は次の普通電車に乗って小布施を目指します。普通電車の車内は中々に趣がある感じです。揺れがひどいのかななんて思っていましたけど、それほど気になりませんでした。道中、車庫のある駅で見覚えのある顔を見つけました。

これは3600系3500系と系統は同じです。顔は拝めました。これがあの...。

ですが見たいのは3500系。どこにいるのか分からないので血眼になって探しますが、行きでは見つけることができませんでした。帰りに持ち越しです。

 

しばらくすると小布施に着きました。

ここからは善光寺平の北にそびえるいわゆる「北信五岳」の一部が見えます、曇っていますが...。

一番左側に見えるのが飯縄山、写真の山です。飯縄神社、飯縄信仰の本拠地であり、飯縄丸恵とも縁の深い山です。僕は東方虹龍洞の月虹市場組をとても推しているので、一回は飯縄山に行ってみたいものです。この旅の旅程には余裕があれば行くつもりでしたが、どうも余裕がなさそうなので今回は諦めます。次は戸隠と一緒に行きたいなぁ...。

小布施の街の観光施設案内(?)みたいな看板です。ですが今回は栗と北信五岳を目当てに来たので一旦お預け。北斎館と温泉は行きたかったけどなぁ...。

駅を出て小布施の街をぶらり。

ぶらぶら歩いてお腹を空かせたところで名物の栗を食べに行きます。入ったのは桜井甘精堂が運営する泉石亭。一人での入店ですが、4人用の大きな席に通されました。カメラを置くなどして贅沢に席を使いました。そこで頂いたのは「栗わっぱ御膳」。めちゃくちゃ美味かったです。味噌汁が甘めで好みの味だったし、栗ご飯が結構入ってる。もっと値段張るやつ頼んでも良かったかもしれないです。

腹ごしらえも済んだところで再び歩きます。実は小布施に来たのはリアルの友人の勧めからです。栗もそうですが、小布施には北信五岳を見ることができる良い眺望スポットがあると聞いて、ここまで繰り出してきました。どうやら歩道橋からの眺望が良いらしいです。てくてく歩いて目的の場所を目指します。

 

しばらくすると大きな道路にかかる歩道橋が見えてきました。ここがその場所らしいですが、あいにくの曇りでしかも少しぱらついている...。ですがひどくなるようには見えないのでこのまま撮影します。

目視ではそれなりに見えているのですが、写真にするとちょっと分かりにくくなりますね...。

ところで「北信五岳」は、斑尾山妙高山黒姫山、戸隠連山、飯縄山のことを指します。どれも標高は一級品の山ばかりです。

 

 

この中の斑尾山はリアルの友人と二月にスキー旅行で行ってきました。2年ぶりのスキーでしたが、意外と体は覚えているものですね。相当数滑ってきたと思います(ちなみにまだパラレルができない)。

飯縄山はご存じ飯縄丸龍に縁のある山。古来から飯縄信仰の本拠地として栄えた山です。いつかは行きたい山です。また長野旅行を計画しようと思います。長野県は広いうえに聖地が集中してるので、何回行くことになるのか...。

ここからも飯縄山を正面にとらえることができます。スキー旅行の帰りに高速から横目で見ながら通過していった飯縄山を好きなだけ嘗め回すことができます(変態)。

長野県最高。大好き。

四方を山に囲まれる経験は、太平洋に面した町で生まれ育った僕からすればとても新鮮な経験です。長野県は非日常を味わうにはとてもうってつけの旅行先としてこれからも僕の中の認識は変わらないでしょう。

 

ここでの目的は終えたので長野駅に戻ることにします。雨も心配ですし...。というわけで小布施駅に戻りますが、まさかの普通電車の到着予定時刻がかなり先。ですがこの手のはカメラを持ってるので来る電車や駅舎、周辺の写真を撮りながら待つことにします。

まず来たのは元小田急10000系HiSEこと長野電鉄「1000系 ゆけむり」。この駅には止まらず通過するようなのでその写真を撮りました。

僕はてっちゃんではないのであまり分かりませんが、小さいころに何かの本で見た電車がこうして現役で走っているところを見るとなんだか目がうるうるしてきます。

お次は何かの広告っぽくてそうでもなさそうなものだが、広告。

調べると小布施に縁のある高井鴻山の言らしい。こういうのには疎いのだが、河童とその下の謎の妖怪と「人生幻夢耳」、人生は夢、幻。こう何か響くものがあります。幻の存在である妖怪から諭される日が来るとは...。東方ファンとしては、これは結構効きます。

 

色々写真を撮っている間に電車が来ました。これに乗って長野駅に向かいます。今度こそ、3500系を見つけます。

途中、確か須坂駅だったと思います。車庫がたくさんあるところです。通過する間際くらいに見覚えのある顔が...。

捉えました、遂に。欲を言えば全景を撮りたかったですが、これで十分です。3500系。これから幻想入りするんやな...。八雲紫の攻撃に使われるんやな...()。

長野駅に着きました。せっかくなので長野駅のショッピング街を見ていきました。お土産ショップが結構充実している印象でした。夕食は長野県を代表する食である蕎麦を食べることに。

駅の中にある「信州蕎麦の草笛 MIDORI長野店」に入りました。リーズナブルなのが決め手。

写真は撮り忘れました...。信州の蕎麦とだけあってめちゃくちゃおいしかったです。蕎麦湯も初めて飲みました(?)。あれ結構好きな奴でした。

 

さて、今日は明日行く予定の諏訪に近いところまで移動し、そこの快活に泊まります。電光掲示板を見ると電車の発車まで時間があるので、気になっていた土産屋街の中にあった酒屋に行くことに。そこで立ち飲みサービスをやっていたので迷った挙句注文。善光寺御開帳記念の3酒飲み比べセット。

 

どれも美味しかったです。ですが一番踊りロいたのは真ん中の銘柄。辛口を標榜する割には、全くそんなことは無かったです。むしろ飲みやすかったまである。これからは長野の日本酒には全幅の信頼を置きます。

 

全て飲み切ってすっかり酔ってしまったところで電車に乗ります。この後、初めて姨捨スイッチバックを体験し、素で驚いていました。

今日の最終目的地は篠ノ井線平田駅。駅のすぐ近くに快活があるためです。今日はここに泊まります。

明日はいよいよ諏訪に入ります。楽しみすぎる。