美広(よしひろ)のブログ

秘封と天狗を追う

第一回京都秘封ランドスケープ 二日目 第三部

第一回京都秘封ランドスケープ 二日目 第二部はこちら↓

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目次

鞍馬山ランドスケープ

再び二ノ瀬駅に戻り、鞍馬駅を目指します。

ものすごい急勾配を駆け上がって、貴船神社の入口に当たる「貴船口駅」に着きました。こっちの方で降りていくお客さんの方が多く、車内は一気にガラガラになります。

再び急勾配を駆け上がり、「鞍馬駅」に着きました。

くそでか大天狗がお出迎えしてくれます。

大天狗...?龍ちゃん...?おっきな鼻持っちゃって...///

 

冗談はさておき、終着の「鞍馬駅」は鞍馬寺の玄関口に当たります。

鞍馬寺は天狗伝承で有名な寺院です。そのため、このようなモニュメントが置かれているみたいです(どうも運転再開を祝うものらしいのでいつまで設置されているのかわからないけど)。この写真の奥の方には旧式の車両が置かれていますが、少し時間が押しているので今回はパスしました。

 

駅から徒歩2分もしないくらいで鞍馬寺の入口に着きます。

後ろに見える階段を登っていくと山門があり、そこで入山料を払っていよいよ寺を目指していきます。入山料はそれほどかかりません。

ここから先はしばらく登坂となります。

参道の途中、神社がありました。

由岐(ゆぎ?)神社です。ここの御祭神には少彦名が含まれているとのこと。

東方的に言えばここも聖地のひとつであるため、中を見ていくことにしました。

元々は京都御所にあった神社だそうですが、1000年以上も前にこの地に遷座したとのこと。火祭りで有名だそうで、日本三大火祭・京都三台奇祭に数えられています。

正月の雰囲気がまだ抜けていないためか、飾りがかなり派手に見えました。

そしてまた参道を登っていきます。

鞍馬寺の入口からもう随分と登ってきました。階段はそれほど急ではないとはいえ、普段から運動する人でなければちょっときつめに感じるかもしれません。

ですがご安心を。参道の横にはケーブルカーがあり、それを使えばかなり楽をすることができます。僕はケチって使いませんでした....。

ケーブルカー利用者と合流する地点から少し登ったところに目的のランドスケープがあります。

鞍馬ランドスケープです。

控えめに言って良い。

原作者様の風景センスには脱帽です。

ちょうど手水所にかかる木から秘封倶楽部を見下ろす天狗の影...。

尊い

ちょうど明日が京都合同であることも合わせるととてもぴったりな場所です。

ここで20枚くらい同じ構図で写真撮ってました。

だって良すぎるんだもん...。

はぁ...。ヤバいでしょここは、破壊力高すぎ...。

天狗伝承が直接伝わる鞍馬と、世界の不思議を暴く秘封俱楽部の相性が悪いはずがないもん。

寒くなって張り詰めた空気も◎。夕方に近づいてきているのも◎。ここが幻想郷の入口か(違。

 

ハイ、一通りの撮影が終わったため鞍馬寺本殿に向かいます。

ランドスケープ撮影場所から階段を登ってすぐです。

1月の京都はたまに雪が降るので、本殿前には雪が貯められています。ここまでの道のりがかなり濡れていたのもそのためです(昨日の関ヶ原あたりの積雪具合を見ればそれもそう)。

 

本殿に入り参拝してきます。本殿内部は撮影禁止のため、カメラの電源を落としレンズの蓋を閉めます。

 

本殿内部はかなり暗く、ろうそくの明かりと外部から取り入れた光がほとんどでした。ここで祀られているのは、千手観音菩薩毘沙門天、護法魔王尊。暗くてほとんど見えませんでしたが、この場所が厳粛な場所であることがひしひしと伝わってきました。

毘沙門天が祀られている、ということでここも東方聖地のひとつとみなすことができます。

本殿内部に事務所のようなものがあり、ここでお守りや御朱印を貰うことができます。

僕はここで何も買うものはないだろうな~なんて思っていたら、そんなことはありませんでした。

(ホテルにて)

 

まず、御朱印帳を初めて買いました。続けて御朱印を2つ頂きました。1つ目は通常のもの、もう1つは毘沙門天出現1250年祈念の御朱印です。今年は寅年であることに加え、この御朱印は2022年限定とのこと。オタクは限定に弱い、これだから困る。

???「限定品なら今手に入れておかないと損ですよ?」、大天狗の女が心の中で囁いてきました、典め...(八つ当たり。

もう一つは降魔扇。天狗がよく持ってるやつです。ぶっちゃけ文ちゃんに憧れて買いました。あれかっこいいと思います。

 

そんなこんなで本殿から出てきました。やっぱり本殿内と外では空気が違う。別世界から帰ってきた感じです。

 

さて、次の目的地は貴船神社。今日最後のランドスケープです。

鞍馬寺からは山道を歩いていくことで到達することができます。

ここからはしばし軽いハイキング。鞍馬の大自然の中を歩いていきます。

こんな感じの山道を歩いていきます。この手前には展示館がありましたが開館していなかったのでスルー。どんどん奥へ進んでいきます。

息つぎの水。

屏風坂の地蔵堂

木の根道。

背比べ石。

この近くには「天狗の卵」なる石がありました。

皆さん、天狗は卵生です。あんなこんなウスイホンがどんどん生まれそうですね(歓喜)。

大杉権現社。倒木により社殿は見る影も形もありません。

 

この辺りが鞍馬~貴船間で最も標高が高くなる地点です。ここから先は基本的には下りです。

幻想郷っぽいところその1。下から見上げる構図になっていますが、個人的には博麗神社に向かう参道ってこんなもんじゃないかなぁと思っています。

しばらく下ると寺院やら何やらが見えてきます。

不動堂です。ここは最澄に縁があります。また、この近くには義経堂があります。この付近で義経が天狗に稽古を付けてもらった伝説があるそうです。「僧正ガ谷」という沿う.

 

再び歩みを進めます。

「神域」「聖域」という言葉がふさわしい場所です。この時は僕以外の現代文明を持ち込むような人類はいなかったため、さらに雰囲気にバフが掛かります。もはや自然の圧力、というか圧迫感が凄まじいです。人一人寄せ付けない何かを感じます。神隠しにあっても不思議ではありません。人知れずひっそりとこの世からなかったことにされる、そんな現象を引き起こす「何か」が潜んでいる、ヤバい、早く山を下りた方がいいんじゃないか。でもこの山から離れたくない。この山こそ、幻想の入口なのではないか。現代文明から隔絶された、日本に残る最後の楽園の入口なのではないか。そうも思わせる雰囲気も持っていました。

 

この先にこの地最後のラスボス、もとい元締めがあります。

魔王殿です。これが正式名称です。

ここに650万年前、金星から護法魔王尊が君臨したと伝えられています。

ここはパワースポットしても名高いことは後で調べて分かりました。この時は何も調べずにこの地にたどり着きましたが、言われなくても分かるくらい雰囲気が他のところと違います。鞍馬の源流はここにあると言ってもいいでしょう。

 

一通り空気を堪能し、いよいよ現代社会に帰還します。

だいぶ下ってきたと思ったのですが、まだ人の子らの出す生活音などはまったく聞こえてきません。川の水が流れる音しか聞こえないです。

ここ幻想郷っぽいところ②。

奥へと続く妖しい道になっています。入ってはいけない、けどその奥に進みたくなる。

そんな空気を醸し出しています。

この地点ではすでに川の音が大きくなり、時折車の走行音が聞こえます。

 

幻想郷の一端を垣間見た気分に浸りつつ現代社会に帰還します。

この橋のかかる川は貴船川。

次はいよいよ今日最後のランドスケープである貴船神社

ここから目と鼻の先です。

 

貴船ランドスケープ

貴船(きふね)神社はかなり歴史のある神社です。正確な記録は残っていませんが平安時代くらいからの歴史があります。

御祭神も複数おり、歴史が深いことが窺えます。東方関係では関連するものとして、木花開耶姫玉依姫も挙げられます。

また、ここは丑の刻参りで有名です。丑の刻参りと言えば水橋パルスィ。ここも立派な聖地です。(まさか一か月後にホントに降臨するとは思ってもいない顔)

さらに、貴船神社は絵馬発祥の地とも言われています。最初は生きた馬を奉納していたのを、馬に見立てた馬型の板を奉納するようになったことが始まりと言われています。

 

なんやかんや見るところがいっぱいある気がしますが、ひとまずはランドスケープに集中。

貴船神社鳥居です。鞍馬寺に比べると若くてしかもカップルが多い印象。それもそのはず、ここは縁結びでも有名な神社です。そりゃ来ますよね。僕は知らんけど。

 

鳥居をくぐり撮影スポットに到着します。

三脚なしの夜間撮影で手ブレが心配でしたが、設定を弄ってなんとか写真にすることができました。雰囲気出るなー。

このあと登っていき本殿を参拝していきました。さすがに暗くなってきた居るので御朱印等の受付は終了していました。

 

というわけで今日は終了。京都駅へ向かいます。

 

〈オマケ〉

貴船神社からの帰り道。

めちゃくちゃ暗い中を帰りました。周囲を山に囲まれているため、暗くなるのがホントに早いです...。車がホントに近くを通るため、スマホのライトをつけこちらに歩行者がいることを積極的に知らせます。

途中で社を見つけました。ここには木花開耶姫が祀られてるとのこと。お参りして夜間行脚の安全を祈ります。

無事に駅に着きましたが、電車の本数が少なくなるあと一歩手前のところまで来てました。あぶねぇ...。

 

第一回京都秘封ランドスケープ 三日目へ続く

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